長男夫婦の介護と、取り巻き親戚のやり取り・・・お嫁さんの告白|ケアマネ日記

三重県志摩市の志摩市社協のケアマネ日記です。長男が家を継ぐべし・・・そんな風習から、長男のお嫁さんが長期にわたる介護と親戚との間で、悩むケースがあります。こちらのお嫁さんがスッキリした理由を聞いて、私達ケアマネがそばにいることができて良かったと感じました。今回はそんなお話です。

 

長男夫婦の介護の負担と、取り巻き親戚のやり取り

ご本人が老人車を押して移動

認知症を患いながらも、笑顔のかわいいご利用者様と支えるご長男さん夫婦の話です。

 

未だ、ご本人が老人車を押して移動ができるころからデイサービスを利用してくださり、その頃はとても家族や親戚中みんなが仲良くしておられました。

 

月日の経過とともにご本人の認知症が進行し、そのことが原因で、食事が摂れず寝込んでしまい、たくさん床ずれができる様になり、入退院も繰り返す事が増えました。

 

この状態に伴い、ご本人にもご家族にも負担とならないよう、サービス利用回数を増やしたり、サービスの種類を増やしたりと調整を行いましたが、たまに訪問される親戚の方々からは、「いっぱい介護サービスを使い過ぎや」「おばあさんがかわいそう」といった意見があり、長男さん夫婦に対し、精神的な負担がかかる事が多かったそうです。

 

ご本人がご逝去されてしばらくたった頃、お嫁さんより、「親戚中にサービスを使って楽ばかりしているって責められそうになったけど、『ケアマネジャーさんの勧めで、こうしないとおばあちゃんが危ないから仕方ないんよ。』と説明し、自分達の責任で全部決めているんじゃないって言って逃げる事ができたの。

 

親戚はそう聞いてどう思ったかはわからないけど、そう言うと気持ちがすっきりしたんよ。悪者みたいに言っててごめんね。

 

でも、本当にケアマネジャーさんがいてよかったわ」とありがたいお礼を言っていただけました。

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