英虞湾に浮かぶ間崎島の福祉相談
三重県志摩市の英虞湾に浮かぶ間崎島・・・こちらは、真珠養殖が盛んな時期に、真珠景気で沸いた地域です。しかし現在は、若い人は、移住してしまい56世帯95人にまで島民は減少していきました。そのうち高齢者の一人暮らしが半数を占め、高齢過疎化が進んでいます。間崎にすむ住民の皆様は、日々の食料品と生活品の購入のために船にのって、約10分移動、それから近隣地域に出かけます。その買い物でさえ、島民の高齢化に伴い、ままならなくなり始めて、困りごとも多くなってきました。
廃校となった小学校の隣接地に間崎いきいきセンターがあります。ここに、社会福祉法人 志摩市社会福祉協議会 障がい者就労支援事業所「ひまわり」から、週に2回社協職員が行き来をしています。
間崎いきいきセンター内では食品と日用品必需品が販売されています。このような常備品のほかに、えりはらから手作りパン、ふくしの魚屋さんから新しい魚が届きます。それを買い物するために島民のかたがセンターにお越しくださり、その場で世間話に花が咲きます。
只今、地区をまとめている人がセンターに遊びに来ています。島民の課題、水福連携をどうすればうまく進めていけるか等が話合われています。水福連携の取り組みは、時間をかけてはぐくんでいくもの、このようにお互いの気持ちを話せる場があるのはありがたいものです。
隣の部屋では、島の女性が集まって、ミシン掛けをしています。おしゃべりしながら、手を動かしてエコバックを作っています。布はご自宅にあるものを持参して作るので、様々な形のバックができます。
自分たちが欲しいものを、どんどんおしゃべりしながら作っていきます。ベーシックなエコバックから、かなり独創的なデザインのものもあります。「これをね。ひまわりで売ってもらって、ここの財源にしてもらうの。私らもここに来れると楽しいからね。」こう話してくれたお母さんの顔はいきいきと輝いて、本当に素敵で、また会いたくなります。